キリキリソテーにうってつけの日

海外文学/世界文学の感想ブログ。

エッセイ

『あなたを選んでくれるもの』ミランダ・ジュライ

もし自分と似たような人たちとだけ交流すれば、このいやらしさも消えて、また元どおりの気分になれるのだろう。でもそれも何かちがう気がした。結局わたしは、いやらしくたって仕方がないしそれでいいんだ、と思うことに決めた。だってわたしは本当にちょっ…

『夜になるまえに』レイナルド・アレナス

「覚えておくんだよ、わたしたちは言葉によってしか救われないってこと。書くんだ」——レイナルド・アレナス『夜になるまえに』 絶叫する生 夜とは、灯りが消えてものが書けなくなる時間であり、一度行ったらもう永遠に戻れない深淵のことである。キューバの…

『わたしたちが正しい場所に花は咲かない』アモス・オズ

狂信主義はイスラームより、キリスト教より、ユダヤ教より古い。どんな国や政府よりも古いし、どんな政治形態、どんなイデオロギーや信念よりも古くからこの世にあります。悲しいかな、狂信主義は人間の本性につねに備わっている成分、いわば悪い遺伝子なの…

『ぼくには数字が風景に見える』ダニエル・タメット

[世界は数字] Daniel Tammet Born on a Blue Day,2006. ぼくには数字が風景に見える作者: ダニエル・タメット,古屋美登里出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/13メディア: 単行本購入: 22人 クリック: 223回この商品を含むブログ (157件) を見る 理系…

『ブッキッシュな世界像』池澤夏樹

[世界文学と日本人] ブッキッシュな世界像 (白水Uブックス―エッセイの小径)作者: 池澤夏樹出版社/メーカー: 白水社発売日: 1999/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る 海外文学読みにとって、池澤夏樹はなじみの深い…