ボヘミアの海岸線

海外文学/世界文学/ガイブンの書評と感想ブログ。昔の名は「キリキリソテーにうってつけの日」

科学・サイエンス

『錬金術の秘密』ローレンス・M・プリンチーペ|現代科学の目で見る錬金術

ウシの死骸からハチが生まれ、腐葉土からムシがわくという例のように、生命をもたない物質から生物が生じるのは日常的なことであり、中世や初期近代の知識人たちは実験室での生命体の生成を不可能だとは考えなかった。 ーーローレンス・M・プリンチーペ『錬…

『生物学と個人崇拝』ジョレス・メドヴェージェフ|国ぐるみで疑似科学を礼賛したカルト国家

「あなたはなぜダーウィンについて語り、なぜマルクスとエンゲルスから例を挙げないのか? マルクス主義とは唯一の科学である。ダーウィニズムは一部にすぎない。真の世界認識論をもたらしたのはマルクス、エンゲルス、レーニンなのだ。 ーージョレス・メド…

『私はすでに死んでいる』アニル・アナンサスワーミー|「自分は自分だ」と思えない人たち

「コタール症候群は、地球に立ちはだかる巨大な黒い壁みたいなもの。そこから土星をのぞこうとしても、見えるはずがないのです」 ――アニル・アナンサスワーミー『私はすでに死んでいる』 「私は自分にとって永遠の異邦人である」と、アルベール・カミュは書…

『ぼくには数字が風景に見える』ダニエル・タメット

[世界は数字] Daniel Tammet Born on a Blue Day,2006. ぼくには数字が風景に見える作者: ダニエル・タメット,古屋美登里出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/13メディア: 単行本購入: 22人 クリック: 223回この商品を含むブログ (157件) を見る 理系…