ボヘミアの海岸線

海外文学/世界文学/ガイブンの感想・書評ブログ。

イラク文学

『バグダードのフランケンシュタイン』アフマド・サアダーウィー|日常茶飯事の自爆テロがうんだ悲しき怪物

「誰かにこういうでたらめな話をしてもらうのは難しい。でも実行された犯罪の背後には、必ずこういう整然とした、でたらめな話がある」 ーーアフマド・サアダーウィー『バグダードのフランケンシュタイン』 『バグダードのフランケンシュタイン』や『死体展…

『死体展覧会』ハサン・ブラーシム|ナイフと脳髄が飛んでゆく

「君は震えているな」 ――ハサン・ブラーシム『死体展覧会』 暴力と殺戮と幻視 イラク生まれの作家ハサン・ブラーシムは、混濁したイラクの日常を煮詰めて、澄み切った暴力の結晶として描く。暴力の結晶は赤黒い光を放って乱反射して、血と脳髄とナイフが飛び…

『ギルガメシュ叙事詩』

[物語の断片と源泉] Epic of Gilgamesh, B.C.2000?ギルガメシュ叙事詩 (ちくま学芸文庫)作者: 矢島文夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1998/02/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 35回この商品を含むブログ (34件) を見る 世界四大文明、メソポタミ…