ボヘミアの海岸線

海外文学/世界文学/ガイブンの書評と感想ブログ。昔の名は「キリキリソテーにうってつけの日」

ルーマニア文学

『夜』エリ・ヴィーゼル|日常の底が抜ける時

「黄色い星ですって。なんですか、そんなもの。それで死んだりはしませんよ……」 ーーエリ・ヴィーゼル『夜』 歴史を振り返るにつけ、生活が根こそぎ変わってしまう激震は、巨大な隕石が落ちるようにまったく突然にやってくるものと、水温が上がるようにじわ…

『方形の円-偽説・都市生成論』ギョルゲ・ササルマン|建築不可能な都市たちの生と死

その都市には起点も終点もなかった。いつもその周囲に群がっているヘリコプターから見ると一つの巨大な塔に似ていて、頂上部は遠近法効果で小さく見え、遠い彼方に消えていた。 ーー「ヴァーティシティ 垂直市」 『方形の円 偽説・都市生成論』は、タイムラ…

『ムントゥリャサ通りで』ミルチャ・エリアーデ

[饒舌と脱線] Mircea Eliade Pe strada Mântuleasa, 1968.ムントゥリャサ通りで作者: ミルチャエリアーデ,Mircea Eliade,直野敦出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 2003/10/01メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (13件) を見る い…