ボヘミアの海岸線 - 海外文学の感想

海外文学/世界文学/ガイブンの書評と感想ブログ。昔の名は「キリキリソテーにうってつけの日」

ポーランド文学

『メダリオン』ゾフィア・ナウコフスカ|人間が人間にこの運命を与えた

さまざまなところから死亡の知らせが届く。…人びとはあらゆる方法で死んでいく、ありとあらゆるやりかたで、どんなことも口実にして。もう誰も生きていないし、しがみつくもの、守り通すものはないように思えた。死はそれほどに偏在していた。−−ゾフィア・ナ…

『ペインテッド・バード』イェジー・コシンスキ

ぼくは神の御子を殺したことの償いのためにこんなにたくさんのユダヤ人の命がはたして必要なのだろうかと思った。この世界はやがて、ひとを焼くための、ひとつの大きな火葬場になるだろう。司祭さんだって、すべては滅び、「灰から灰に」帰する運命にあると…

『サラゴサ手稿』ヤン・ポトツキ

[異形だらけの千夜一夜] Jan Potocki Manuscrit trouve a Saragosse,1804?世界幻想文学大系〈第19巻〉サラゴサ手稿 (1980年)作者: 荒俣宏,紀田順一郎,J.ポトツキ出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 1980/09メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含む…

『黒檀』リシャルト・カプシチンスキ

[無限の多様性] Ryszard Kapuscinski HEBAN,1998.黒檀 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 第3集)作者: リシャルト・カプシチンスキ,工藤幸雄,阿部優子,武井摩利出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/08/11メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 58回…

『コスモス』ヴィルド・ゴンブロヴィッチ

[ベンベルグ] Witold Gombrowicz Kosmos,1965.コスモス―他 (東欧の文学)作者: ヴィトルド・ゴンブロヴィッチ,工藤幸雄出版社/メーカー: 恒文社発売日: 1990/03メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 28回この商品を含むブログ (10件) を見る 「わしにいわせ…

『終わりと始まり』ヴィスワヴァ・シンボルスカ

[語られなかった戦争] Wislawa Szymborska Koniec i Poczatek,1993.終わりと始まり作者: ヴィスワヴァ・シンボルスカ,沼野充義出版社/メーカー: 未知谷発売日: 1997/06/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 71回この商品を含むブログ (20件) を見る 終わ…

『肉桂色の店』『砂時計サナトリウム』ブルーノ・シュルツ

グロテスクなのに美しい Bruno Schulz Skeipy Cynamonowe,1934. Sanatorium pod klepsydra,1937.シュルツ全小説 (平凡社ライブラリー)作者: ブルーノシュルツ,Bruno Schulz,工藤幸雄出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2005/11/10メディア: 文庫購入: 3人 クリ…

『ソラリスの陽のもとに』スタニスワフ・レム

[理解しあえなくとも]Stanisraw Lem SOLARIS ,1961.ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)作者: スタニスワフ・レム,飯田規和出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1977/04メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 377回この商品を含むブログ (152件) を見る …