ペルー文学
<<私たちと違って、語り部のいない人々の生活は、どんなにみすぼらしいものだろう>> −−バルガス=リョサ『密林の語り部』 物語は救う 炎天下の7月末、室内で1日中ただ座っているべし、連絡を待て、ただ待て、という業務命令を受けたので、リョサリョサ『密林…
<ちんこ>、君、ターザンになったな、一日一日、いい身体になって行くみたいだぜ、とぼくらはいったものだった。ーーバルガス・リョサ「子犬たち」 cinco autores ラテンアメリカ五人集 (ラテンアメリカの文学) (集英社文庫)作者: リョサ,パチェーコ,アスト…
「密林はたしかに美しい。むこうのことはすっかり忘れてしまったが、あの色だけは今でもはっきりと憶えているよ、ハープを緑色に塗ってあるのは、そのせいなんだよ」——マリオ・バルガス・リョサ『緑の家』 ざわめく密林 バルガス・リョサは2010年にノーベル文…
ペルーの作家 マリオ・バルガス=リョサが、2010年ノーベル文学賞を受賞した。昨年のへルター・ミュラーがまさかの大穴だったので、今年はずいぶん順当に来たなあという感じ。 毎年、ノーベル文学賞授賞式の何が楽しいって、副賞としての「再版祭り」だったり…
[石は歌う] Jose Maria Arguedas Los Rios Profundos ,1958.深い川 (ラテンアメリカ文学選集 8)作者: ホセ・マリアアルゲダス,Jose Maria Arguedas,杉山晃出版社/メーカー: 現代企画室発売日: 1993/12/01メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブロ…