ボヘミアの海岸線 - 海外文学の感想

海外文学/世界文学/ガイブンの書評と感想ブログ。昔の名は「キリキリソテーにうってつけの日」

2019-07-14から1日間の記事一覧

『酸っぱいブドウ/はりねずみ』ザカリーヤー・ターミル|シリアを生き抜く鬼火たち

ファーリス・マウワーズは頭なしで生まれた。彼の母は泣き、医者は恐怖のあまり息を呑んだ。彼の父は恥じ入って壁際に身を寄せ、看護師たちは病院のベランダへと散り散りになった。 だが医師たちの予想に反してファーリスは死なず、長生きした。何も見ず、何…