ボヘミアの海岸線

海外文学を読んで感想を書く

ガイブン初心者にオススメする海外文学・文庫編

秋の夜長に「読みたい本の雰囲気を伝えてもらったら、それっぽい海外文学をおススメする」企画をTwitterでやってみた。
「あまり海外小説を読まないけれど興味はある」人たちからのリクエスト、「こういう雰囲気の本を求めている人がいる」という発見があって、とても楽しかった。


というわけで、海外文学/世界文学にほんのり興味があるけれど、あまり読んだことがない人たちに紹介できる「オススメの海外文学・文庫編」をつくってみた。ちょっとでも興味がある人たちがもっと増えてくれればうれしいし、出版社だって売り上げがあがれば良い作品をもりもり出してくれるにちがいない。ノーモア絶版。『夜みだ』はまだですか。


今回のリストは「早い・安い・うまい」で選んだ。

  • すぐに手に入る、絶版でない
  • 文庫本で安い
  • 訳がわりと新しい、読みやすい
  • 長すぎない
  • 本ブログで☆405をつけた、わたしが好きな本


 

(たぶん)世界一かっこいい家の崩壊

黒猫・アッシャー家の崩壊 ポー短編集? ゴシック編 (新潮文庫)

黒猫・アッシャー家の崩壊 ポー短編集? ゴシック編 (新潮文庫)

モルグ街の殺人・黄金虫 ポー短編集? ミステリ編 (新潮文庫)

モルグ街の殺人・黄金虫 ポー短編集? ミステリ編 (新潮文庫)

アメリカ文学。世界初のミステリと言われる「モルグ街の殺人」は「そのオチかよ!!」とつっこむところまでがお楽しみ。ぞくぞくする映像美でいえばダントツで「アッシャー家の崩壊」。ラストですばらしい崩壊ぶりとカタストロフィを味わえる。もはや意味がわかんないけどすっごく格好いい。表紙まんまの世界観なので、表紙が好きなら買って間違いない。

  • ストーリー性:☆☆☆☆ 日本語の読みやすさ:☆☆☆ 明るさ:☆☆ ゴシック度:☆☆☆☆☆
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