キリキリソテーにうってつけの日

海外文学/世界文学の感想ブログ。

トマス・ピンチョン全小説が刊行開始!

トマス・ピンチョン全小説
かいぶつが、あらわれた


2010年6月刊行開始!
超弩級作家の全小説作品をすべて新訳・訳し下ろし・改訳で刊行


 「トマス・ピンチョン全集が刊行されるらしい」という噂が出てから、はや数年が経った。
 「まだかなまだかな」と楽しみにしながら、たまに「やっぱりデマなんじゃないのか」と落ちこむ日々が続いた。ようやっと去年あたりから『考える人』「海外の長編小説ベスト100」特集新潮社のツイートやら「新潮」のピンチョン特集が出てきて、「いよいよくるか!」と期待していたら、来たきた来ましたよ。


 装丁は黒一色のシックなイメージ。ガルシア・マルケス全集もそうだけど、新潮社の装丁は趣味がいい。

 全集は2010年6月から順次刊行予定とのこと。トップバッターは柴田元幸氏翻訳の『メイスン・ディクスン』。そのあとは『逆光』と本邦初訳が2冊続く。
 『競売ナンバー49の叫び』『スローラーナー』は、筑摩書房から文庫で出ているのでまあいいとして、やはり目玉は『重力の虹』だろう。最近は古書の値段がいくらか下がったとはいえ、やっぱり手に入りにくいので再刊行はすなおにうれしい。『インヒアレント・ヴァイス』も気になる。まあ、ずいぶん先の話ではあるけれど。



■刊行予定

2010.06『メイスン&ディクスン』(上・下)
2010.09『逆光』
2010.12『スロー・ラーナー』
2011.03『V.』
2011.06『競売ナンバー49の叫び』
2011.09『重力の虹』(上・下)
2011.12『ヴァインランド』
2012.03『インアヒアレント・ヴァイス』


 「海外文学が最近勢いづいている」と思うのは、私の気のせいだろうか? 岩波文庫のラインナップは去年夏ぐらいからやたらすごいし、白水社のエクス・リブリスは当たりが多い。新潮社もいろいろおもしろいものを出してきている。今年は古本を重点的に攻めようと思っていたのに、なんだかんだと新刊を買いこんでいる気がする。海外文学読みにとってはうれしい環境だ。お金はものっそい減るけどね。