キリキリソテーにうってつけの日

海外文学/世界文学の感想ブログ。

心象風景 mindscape


 ひさびさに、ホームグラウンドの代官山にでかけた。わたしはこの土地に、生まれてから十何年の記憶をあずけている。たまに記憶の断片をもらおうと足を運んでみるのだが、ぐるぐるとさま変わりするこの土地から得る懐かしさは、年々少なくなっているようだ。


 bonjour recordでCDを買う。ここのセレクトショップが紹介するアーティストのうち、知っているのはほんのひと握り。しかし、面白いほどに外れが少ない。アーティストを知らなくても、ここが紹介しているならいいか、と思える数少ないショップである。で、本日購入したものがこれ。

Love 2

Love 2


Mindscape

Mindscape

 AIRは「ヴァージン・スーサイズ」のサントラ以来のファンなので、即決め。nihaは、「坂本龍一の極上なピアノの旋律と南米のリズムを掛け合わせたような、哀愁を帯びたインストゥルメンタル・サウンドの極地」といううたい文句にやられた。
 nihaは大当たり。冬の夜に聞きたい一作である。海外文学でたとえるのは難しいが……『レ・コスミコミケ』と北欧文学の寒さと南米のリズムを適当に混ぜて、星でもふりかけた感じ。あと、名前がよい。「〜scape」という英語はいいよね。心象風景。かつての町の風景をしのびながら、ベルギービールでも飲んでうらうらと聞きほれる。