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キリキリソテーにうってつけの日

海外文学/世界文学の感想ブログ。

本にまつわる四方山話

 ようやっと注文した本棚がやってきた。本棚の配達人は、黒いキャップを目深に被っていて顔が見えない。下からこっそりのぞいてみると、なんと大学時代の先生だった。そんな馬鹿な! と思ったら、電話が鳴って目が覚めた。
 「本棚、来ているってよ」
 ドア越しの伝言。
 私はあくびをのどの奥で鳴らしながら、本日二度目、本棚を受け取るために階段を下りた。


 というわけで、本棚を増設した。これまで場所の都合上、あちこちに散逸していた文庫(主に海外文学)をまるっとまとめることに成功。よくあんな小さい本棚にこれだけのものが入っていたものだと思う。とはいえ、まだまだ溢れているので、残り半分の収納場所は後で考えよう。そろそろ本気で重量制限がかかりそうなので、微妙な現代日本作家の作品でも売ろうかなあ。


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 ノーベル文学賞は、ルーマニア出身のヘルタ・ミューラー氏だそうで。
 けっこう顔が怖い。『世界×現在×文学―作家ファイル』を見てみると、「ギュンター・グラス今昔」というコラムで、イデオロギー化してしまったグラスの「批判の精神」を受け継ぐ若手として紹介されていた。「狙われたキツネ」は近々復刊するだろうから、ちょっと読んでみよう。


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 ルーマニアといえば東欧、東欧といえば松籟社「東欧の想像力」シリーズ。9日にイスマイル・カダレのデビュー作『死者の軍隊の将軍』が発売された。

死者の軍隊の将軍 (東欧の想像力)

死者の軍隊の将軍 (東欧の想像力)

 出社前に丸善本店に行ってさっそく購入。いやあ、やっぱりカダレは良いね。すぐに世界の中に入り込める。
 しかも今回は、フランス語からの重訳ではなく、アルバニア語からの翻訳らしい。翻訳者は井浦伊知郎氏。いったいどういう機会があったら、日本人でアルバニア語を勉強しようと思うんだろう? 井浦氏のホームページでは、カダレの未翻訳作品が置いてある。本当にすばらしい仕事だと思う。


 あーくしゃみが出るー。