『HHhH プラハ、1942年』ローラン・ビネ
いったい何を根拠に、ある人物が、ある物語の主役であると判断するのだろうか? その人物に費やされたページ数によって? ——ローラン・ビネ『HHhH プラハ、1942年』
自分語りとアンチ歴史スパイ小説
「事実かどうかを1次情報まで戻って確認せよ、重要なことから書け、つねに自分とすべてを疑え、客観性を忘れるな」。書く者としての心構えを、ボスや教授からくりかえしくりかえし聞かされてきた。
だが、客観的に書くとはなんだろうか? それは人類に可能なのか?
フランスの若く野心的な小説家は、この問いについて
- 作者: ローラン・ビネ
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2014/08/11
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