キリキリソテーにうってつけの日

海外文学/世界文学の感想ブログ。

アジア文学

『マハーバーラタ ナラ王物語―ダマヤンティー姫の数奇な生涯』

「ナラ王様が苦難に陥り、不幸になった呪いの張本人、そ奴に、わたくしどもの不幸よりもっと大きな不幸でも起こればよい。邪心のないナラ王様を悪人めがこうしてしまった。ナラ王様のよりもっと大きな不幸に見舞われて、不仕合わせな生涯を送るがよい」 そし…

『酢豚つくりもりもり食ったブス』螺法洞

二人で一枚の切符を車掌に見せ、一人は降ろされても仕方ないがもう一人は乗りつづける権利があるはずだと言い切ってみせる、あの茶目っ気。かと思うと、同じ論理を巧みに利用して、一方が逮捕された時、自分も投獄されたら訴訟を起こすともう一方が脅したあ…

『地図集』董啓章

さらに過激な議論もあり……この理論によれば、地図上のすべての場所は取替地であり、どんな場所もかつてはそれ自身ではなかったし、永遠に別の場所に取り替えられるのである。――董啓章「地図集」 地図は小説 『千と千尋の神隠し』で、湯婆婆(ゆばーば)は千…

『君のためなら千回でも』カーレド・ホッセイニ

[走り去る君は] Khaled Hosseini The Kite Runner,2003. 君のためなら千回でも(上巻) (ハヤカワepi文庫)作者: カーレド・ホッセイニ,佐藤耕士出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/12/19メディア: ペーパーバック購入: 7人 クリック: 648回この商品を含…

アフガニスタンを知る本

白水社「エクス・リブリス通信 Vol.5」を参考にまとめたもの。20世紀以降の文学が中心。 ■アフガニスタンを知る本 悲しみを聴く石 (EXLIBRIS)作者: アティークラヒーミー,Atiq Rahimi,関口涼子出版社/メーカー: 白水社発売日: 2009/10メディア: 単行本購入:…

『迷い鳥』ロビンドロナト・タゴール

[静寂の言葉] Rabindranath Tagore রবীন্দ্রনাথ ঠাকুর Stray Birds,1916. 迷い鳥作者: ロビンドロナト・タゴール,Rabindranath Tagore,川名澄出版社/メーカー: 風媒社発売日: 2009/07/07メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (3件) を見る …

『灰と土』アティーク・ラヒーミー

[頭蓋に焼きついた光景] Atiq Rahimi Khakestar-o khak,2000. 灰と土作者: アティークラヒーミー,Atiq Rahimi,関口涼子出版社/メーカー: インスクリプト発売日: 2003/10メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (8件) を見る ときどき…

『グローバリズム出づる処の殺人者より』アラヴィンド・アディガ

[とんだお笑いぐさだ!] Aravind Adiga The White Tiger ,2008.グローバリズム出づる処の殺人者より作者: アラヴィンドアディガ,Aravind Adiga,鈴木恵出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 32回この商品を含むブロ…

『観光』ラッタウット・ラープチャルーンサップ

[ガイジンさん、いらっしゃい] Rattawut Lapcharoensap SIGHTSEEING ,2006.観光 (ハヤカワepiブック・プラネット)作者: ラッタウット・ラープチャルーンサップ,古屋美登里出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/02/21メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 8…

『ある放浪者の半生』V.S.ナイポール

[なじみきれない] .V.S.Naipaul HALF A LIFE , 2001. ある放浪者の半生作者: V.S.ナイポール,斎藤兆史出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/09/26メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (18件) を見る すべてが変な方向に進んでい…

『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ

[人の心の距離の近さ、遠さ] Jhumpa Lahiri INTERPRETPR OF MALADIES , 1999.停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)作者: ジュンパラヒリ,Jhumpa Lahiri,小川高義出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 42回この商品を…